やさしすぎる悪魔/赤川次郎(光文社文庫)

赤川次郎といえばミステリー、という人も多いと思うし
実際「長編ユーモアミステリー」と銘打ってあり、ミステリー要素も含んでるけど
中身はれっきとしたライトノベルなので安心して読むべし。値段も安めだし。(税込500円)


物語は主人公格
  矢吹由利子(バレー部所属の姉御肌 物語の牽引役)
  桑田旭子(演劇好き 他人には隠しているが卓越した演技力の持ち主)
  弘野香子(文武両道、美人でおしとやかかつお金持ちのお嬢様な完璧超人)
の3人が出合った(もしくは巻き込まれた、首を突っ込んだ等)事件を(主に香子の活躍で)解決していくお話。


他の2人も活躍してるし、物語も主に由利子の視点で進んで行くんだけど
香子が凄い。よくいる完璧超人系ヒロインの更に上を行ってる感じです。萌えます。


この3人、通っている学校が女子高で
由利子の妹の真由子の他サブヒロインも出てくるんでソレ系の人にも満足していただけるかと。


今回はレストランで起こった騒ぎから発展していく事件を解決します。
ミステリーなので中身には詳しく触れません。ぜひ読んでみて!


また、この「やさしすぎる悪魔」は赤川氏の"悪魔シリーズ"6冊目の新刊なんで
本格的に読むつもりなら1冊目の「灰の中の悪魔」からどうぞ。
10年近く前の作品なので古本屋をちょっと探せば100円で見つかると思います。
以下、既刊の簡単な紹介。


1.灰の中の悪魔  学校内で起こった脅迫事件を解決
2.寝台車の悪魔  修学旅行の帰りに乗った寝台車で起こった殺人事件を解決
3.黒いペンの悪魔  1人のクラスメートの自殺未遂から始まる事件を解決
4.雪の中の悪魔  スキー旅行で訪れた北海道で起こった事件を解決
5.スクリーンの悪魔  映画に突然スカウトされた後輩の周りで起こる事件を解決


個人的なオススメは寝台車と雪の中かなー。
次作の「納骨堂の悪魔」も現在連載中なそうなので期待ageヽ(´ー`)ノ