わたしこそ しんの まぬけだ!

わたしは いま きんじょの スーパーの まえに いる。


いかなる しょうがいも のりこえ
かいしゃかえりに あしたの あさごはんの パンを かうこと……
それが わたしの はたすべき しめいなのだ!


いどう>スーパー


はいって ひだりがわに いつもの パンやが みえる。
ここは ゆうがたになると すべてのパンが 100えんきんいつ となるので ひいきに している。
とても おなかが すいた。 はやく パンやへ いこうではないか。


いどう>パンや


そこそこの パンが まだ のこっているようだ。
あまいものが たべたい きぶんだったので かしパンを ぶっしょくする。


とる>パン


パンを 2つほど トレイに うつしつつ わたしは ふと きづいた。
「そうだ あしたは スーパーが やすみじゃないか。
あしたの ゆうがたに たべるぶんも いま かっておくべきだ。」
ああ なんと わたしは かしこいのだろう
わたしこそ しんの かしこい しょうひしゃだ!


とる>パン


さらに 2つほど ちょうりパンを トレイに のせた。
これで あしたの ゆうがたも おなかを すかすことは ないだろう。
さぁ レジで おかねを しはらおうではないか!


いどう>レジ


「ありがとうございまーす」
じょせいの てんいんが さっそく パンを ふくろに つめてくれている。
わたしは おかねを しはらうために サイフを ポケットから だした。

「598えんに なりまーす」
!? なんだと!? この おねえさんは なにを いっているのだ?
1こ 100えんの パンを 4こで なぜ 600えんも とるのだ!?
わたしは いやなよかんを かんじて うしろへ ふりむいた。


!!!!!!!
なんと いつも たっている 「このたなの しょうひんは すべて 100えんです」
のかんばんが たっていないではないか!
あぁ わたしは きづかずに よけいな かいものを して しまったのだ!
がっくりと くずれおちる わたしの めのまえは だんだんと… くらく…… なっていった……


ざんねん! わたしの かいものは ここで おわってしまった!